切削加工のメリット・デメリットとは

「切削加工(せっさくかこう)」とは、刃物状の切削工具類を使って対象物を切り削る加工方法です。「除去加工」とも呼ばれます。金属やプラスチック、樹脂などを使った部品の製造に広く用いられています。切削加工は、基本的にどんな材料でも加工可能で、しかも精度や表面粗さを比較的自由に調整できるのがメリットです。

金型もいりませんし、鋳造や鍛造などのように事前に材料を加熱しなくてもいいので、それ用の大型設備やエネルギーも必要ありません。ほかの加工法に比べて経済的で、かつ高い精度を得ることができます。ただし、物理的に工具が入らない場合は加工できない、表面がきれいに仕上がらないこともある、などのデメリットもあります。材料が極端にもろかったり軟らかかったりする場合、加工中に表面がむしれて荒れ、きれいに仕上がらないことがあるのです。

また加工中は、摩擦などによって工具の刃先には熱が発生します。耐熱性の低いプラスチックなどはその熱で溶けてしまい、仕上がりが悪くなったり、刃先にまとわりついたりすることもあります。さらに切削加工で問題になるのが、切りくずです。切削加工では、どうしても切りくずが発生しますが、その量が多くなると処理に手間がかかってしまいますし、粘性の強い材料の場合は、発生した切りくずが工具にまとわりついて加工が止まってしまうことも起こりえます。

また、切りくずが多いということは無駄が多いということで、歩留まり(ぶどまり)の悪化につながってしまいます。歩留まりとは、使用した材料や素材の分量に対して、実際に製品として使用できる完成品の量のことです。「生産性や利益を考え、無駄は抑えたい」、こうした場合、鋳造や鍛造などでおおよその形を作っておき、必要な部分にだけ切削加工を施す、などの方法も用いられます。

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