暮らしに欠かせないものを作り出す射出成形とは

現代の生活になくてはならないパソコンやスマートホンや自動車のパーツなどの多くは、プラスチックなどの樹脂でできています。洗濯機やテレビなどの家電製品や、ハサミやドライバーなどの工具にも用いられています。これらのパーツは平面ではなく局面で構成されているので、従来であれば平板を加熱して曲げた部品をつなぎ合わせてパーツを作っていました。機器の小型化やメーカーの戦略や独自化によって、形状を複雑にする動きが活発になっています。

この要求を満たしたパーツの製法が、射出成形です。射出成形とは、主材料であるプラスチックなどの樹脂を溶かして金型に流し込み、高圧力を用いて形作る方法です。これまでの樹脂板を曲げて加工していた工法とは異なり、いったん金型を作れば非常に多くの同一サイズのパーツを作ることが可能です。近年ではプラスチックだけでなく、マグネシウムなどの金属やそれらを含有させて生産する工場もあります。

実際の射出成形の作業工程では、ペレットと呼ばれる粒状のプラスチックを熱により溶かし、押し出し槽であるスクリュー型の機械に溜めておきます。ここには注射器のようなノズルが付いていて、圧力をかけることで開口部側に押し出された樹脂は金型に注入されます。この金型を冷却することで、目的の形の部品ができあがります。ひとつひとつ手作業で曲げ加工していた時代とは異なり、さまざまな形にオーダーされた部品が大量に生産されたことで、パソコンやスマホや家電製品などの貴重な構成用品になっていて、私たちの生活を支えています。

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